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最高の体調#17

慶應義塾大学SFC卒業後、数多くの科学論文から知識を経て、サイエンスライターとして独立した鈴木祐氏の著書。出版社勤務を経て独立。医学や心理学という特定の分野にとどまらない構成に思わず一気に読んでしまいました。

 

一日寝ても疲れが取れず、調子が悪い。会社に行っても仕事に集中できず、会社に行きたくない。ストレスのはけ口を高カロリーの食事に求め、結果あらゆる基礎疾患を抱えることになった。こうした現象を筆者は「炎症」と呼んでいます。炎症は、外傷や関節だけではないと捉えています。

 

そして健康上の問題とビジネス上の問題は、普通は別々のものとして扱われます。しかし筆者はこれを同一線上にあると考え、より根本的な解決法を提案します。

 

過ぎたるは及ばざるが如しということわざがありますが、現代社会は「多過ぎて、少な過ぎて、新し過ぎる」のだそうです。一例として、多過ぎるものに情報やカロリー、少な過ぎるものに睡眠や他人との深いコミュニケーション、新し過ぎるものに加工食品やデジタルデバイスをあげています。思わず「なるほどなぁ」と感心してしまいました。

 

人類が農耕社会へ移行したのはわずか1〜2万年前のことです。約600万年ものあいだ、人類は狩猟採集生活を営んでおり、私たちの体もそうした環境に適応するべく進化してきました。この農耕社会への進化が人類に様々な革新をもたらせたことは言うまでもありませんが、逆に副産物も多く産みました。

狩猟採集生活をしていたときには人類の平均身長は180cmあると考えられています。それが農耕社会へ移った後、160cmまで落ち込みます。これは食生活が劇的に変わったためであると筆者は主張しています。

 

 

やせたくてもつい高カロリーな食事を選んでしまうのも、じつは人類の体に古代から染みこんだ遺伝的な性質が関係しているということです。いつ食事にありつけるかわからないような生活では、高カロリーな食事を積極的に取り込むことが必要不可欠でした。今は高カロリーなものが溢れ、この状態を「多すぎる」と表現しています。意志の弱さが原因だと安易に考えていては、なかなか解決まではたどりつきません。

 

その他様々な角度から、現代社会の抱える問題に解決策を提案しています。食生活をはじめ心の持ち方やライフスタイルまで、現代をストレスなく生きていく具体的な手段がたくさん書かれています。

 

難しい言葉もそこまで多くなく、中高生にも読みやすい本です。特に体調が悪くなかったとしても、一読の価値は十分です。

 

この不安定な時期、心中穏やかではない日も多いかと思います。気になった方は、ぜひ一度読んでみることをお薦めします。落ち着いた日々を過ごす1つの手助けになることうけあいです。

2020年06月09日 08:43

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