『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』 (前編)#25
著者:松原隆彦
自分の身の回りに起きている様々な事象を物理学的視点から捉えた作品です。
随所に難しい言葉はどうしても入ってくるのですが、それでも高校1年生のときに物理を選択したものの難しすぎて挫折した僕でも楽しく読むことができました。
以下、この本の内容に自分なりの解釈を加えていくつか例をあげてみます。
携帯電話がなぜ正確に自分のところに電話がかかってきたり、メールが届いたりするのか、不思議に思った人もおられるかと思います。
電波がなんとかかんとか…みたいなところまではご存知の方も多いでしょうが、じゃあその電波がどう関係しているのか。
簡潔に極論してしまうと、ラジオの周波数を合わせるようなものだそうです。それぞれが持ってる端末に専用の周波数が与えられていて、それに合わせると相手とつながるという仕組みになっているそうです。ただ、2019年現在の携帯電話契約数は世界人口を超え、なおかつ携帯電話に利用できる周波数は限られているため、同じ電波を使いながらコードを変換することによってユーザーを識別するといった工夫もされているそうです。電波は弱くはなったりすることはあるものの金属以外のものは通り抜けたりすり抜けたりすることができるので、これが建物の中にいても通話できる理由になっています。金属は電波を跳ね返してしまうため、たとえばアルミホイル等で携帯電話をくるんでしまうと電波が届かなくなるようです。おもしろいですよね。
電波とは文字通り「波」の性質を持ち、「回析」といって障害物をすり抜けることができる特徴をもっており、この部分においては(直進しかできない)光よりも優れています。電波は現代に住む僕たちには欠かせないものになっていますよね。
(次回へ続く)