「頭のゴミ」を捨てれば脳は一瞬で目覚める!②#29
前回では「メンタルのゴミ」とでも言うべきものを捨てるべきということをご紹介しましたが、「仮想の自分」や「過去の自分」も捨てるべきものであると書いてあります。
「あの時、あぁしておけばよかった」といくら悔やんでも、それがゴールにたどり着く手助けにはなりません。「昔から自分は気が小さいから、人前で話すのは苦手なんだよなぁ」などと思っていては、これから人前で話すたびに萎縮してしまいます。ゴールに必要のないものなので、こういうものも捨てていくべきであるということでした。脳は巧妙に情報を取捨選択するので、ネガティブな思いは行動に影響するそうです。そう言われると、たしかに思い当たる節があります。
世界はどんどん変化しています。過去の自分の成功体験さえゴールにとって必要ないものになってしまいます。過去は今すぐ捨てる。これはとても大切なことだと気付かされました。
この本では、「未来が過去を作る」という発想を持つ必要があると述べています。自分の未来は明るい、最高の未来が待っている。そのための過去であり、そのための現在であると捉えて生きていくと今自分が何をすべきかがわかるというのです。そして望む未来を引き寄せることにつながる。このような考え方を作り出して脳をある意味で騙してしまうことが楽しく生きていくポイントだということでした。
この本ではゴールの設定地点にも言及しています
「自分個人だけが幸せになるのは本当の幸せではない。周囲の人間まで幸せになれるようなゴールを設定すべきである」
周囲の人間に好影響を与え、みんなが幸せになるように生きていく。結果的に自分も幸せになる。そういう人間に囲まれて生きていくのは、想像するだけでも幸福度の高い生き方であると言えます。理想論的な話も多かったですが、生きていく上でとても大切なことを学んだと思わせてくれる、とても良い本でした。