偉人伝 ジェフ・ベゾス①#41
現在日本では、65歳以上の、いわゆる高齢者と言われるような人間でもインターネットを使用する時代に入ってきました。GAFAと言われるプラットフォームのうち、高齢者も含めた最も多くの日本人が使用しているのがGoogleとamazonではないかと思います。
そこで今回はAmazon創始者であり、2018年世界長者番付第1位に輝いたジェフ・ベゾスについて書いてみます。
バイクショップのオーナーである父と、当時17歳の高校生の母の間に生まれたベゾス。元々ベゾス姓ではなく、再婚した父の姓です。再婚した父はエンジニアであり、工作や科学には興味を持ちやすい家庭であったと言えます。
幼い頃からその才能は発揮され、自分の部屋に電動のアラームをしかけ、弟たちが入ってこれないようにしたというエピソードが残っています。
マイアミのパルメット高校という高校を主席で卒業したベゾスはプリンストン大学で電子工学を学び、優秀な成績で卒業します。当然数多くの大手企業からオファーが来ますが、ベゾスが選んだのはスタートアップ企業であったFitelという会社。金融決済システムを構築していたこの会社で貿易情報のネットワーク構築に従事します。その後も何度か転職するのですが、そのどれもがいわゆるベンチャー企業、比較的小さい会社に入社します。いくつか企業を渡り歩いた後にベゾスはヘッジファンドD.Eショーに入社。シニア・バイスプレジデントに30歳という若さで就任します。
この会社にいる時にディビッド・E・ショーから言われた「これからはインターネットの時代だ」という言葉を受けてベゾスはその真偽を調べます。そして調べた結果、前年と比較して1,000倍の情報量であったことを突き止めたベゾスはすぐに退社。自らamazonを立ち上げるのです。ちなみに設立した年は1995年。Windows95が発売された年です。
設立当初はオンラインの本屋としてスタートしたamazon。しかし別に本を売りたかったわけではなく、初めから現在のように何でも扱うような形態をとることを予定していたそうです。最初に本屋を手がけたのはずっと売れなくても価値が下がらないし、いたまないからという理由です。もっというと書店はスペースが限られているため、「すべての本を並べておく」というのが不可能だという実店舗の書店の弱点を補完できると考えたようです。
その後わずか3年で現在のamazonのような形態になっていきます。ベゾスはとにかく「急成長」にこだわり、いろんな場面で公言しています。
そんな急成長を遂げたamazonですが、やはりそんなハイスピードで成長するには理由があり、数々の発明をしています。現代人ではもう当たり前となり、他のサイトでも採用されているようなものを編み出すのです。
次回はその内容から入っていきます。