睡眠時間の確保#43
人間、いや多くの動物にとって、睡眠はとても大切です。これに異論のある方はあまりいないはずです。
しかし、そんなに大切な睡眠なのに、結構ないがしろにされているケースは多いです。かくいう僕もその1人でした。
日本人は世界的にみても睡眠時間の少ない国で、特に女性にその傾向が強くみられます。就業者の平均睡眠時間が8時間を切っている国は、日本と韓国くらいのものです。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の修復や疲労回復に一役かっています。「成長ホルモン」などと言われると「大人だからもう成長しないからいいや」と思いがちですが、成長ホルモンには皮膚や内臓を新しい細胞に入れ替えるターンオーバーという役割があるため、大人でも必要不可欠です。「成長ホルモン」ではなく「若返りホルモン」と呼ぶ医師もいます。
また睡眠には体内時計をリセットする、日中に見たことや学習したことを定着させる、内容を整理させるといった役割もあります。人間らしい生活を送るには切ってもきれない習慣なわけです。
しかし現代人は、この睡眠を疎かにしがちです。やることがたくさんあったら、まず睡眠から削ります。ゲームやLINEが楽しくて、ついつい夜更かしするという人もいるかと思います。受験生などは寝る間を惜しんで勉強している人もいることでしょう。
特に受験生に伝えたいのですが、受験勉強は長期戦です。1日10時間勉強したからといって次の日やらない(意図的に休みを入れる場合は除く)では意味がありません。継続的に学習していくことが何より大切です。
睡眠時間を削り、疲労と眠気いっぱいの中で根性で勉強をしても意味がないのは理解できると思います。
僕がお勧めするのは、睡眠時間を先に決めてしまった上で計画を立てるやり方です。よほど寝なくても平気なショートスリーパーでもない限り、6〜8時間は睡眠時間をとるのがよいでしょう。先に入眠時刻を決めてしまい、そこから睡眠時間を割り出し、その上で勉強や、アスリートであればトレーニングの計画を立てると、睡眠不足はある程度解消されます。先にも書きましたが睡眠には細胞を回復される役割があるため、トレーニング後の睡眠は効果を高めるためにはなくてはならないものです。今年は実施しているところなどまぁないとは思いますが、部活の合宿でも今になって思い返してみれば、たっぷりと睡眠時間が確保されていることが多いです。
時間は確保されているにもかかわらず、夜遅くまで起きていた挙句、夜食でスナック菓子なんか食べたものだから翌日の朝練ではコンディション最悪、まったくその日の調子が上がらなかったなんていうのは睡眠を軽んじた結果です。ちなみにこれは自分の経験談です。。。怪我しなかっただけまだマシだと、今なら思えます。
仕事をしている人も含め、中高生もやることがたくさんあり、どうしても睡眠時間が不足しがちです。しかし東大はじめ難関大学に合格した人の中にはしっかり睡眠をとっている人は結構多いです。人間にとって、1番大切といっても過言ではない睡眠なので、1番に時間を確保するというのは1つのやり方としては理にかなっていると思います。
ぜひ一度、試してみてください。