数学は暗記?#48
受験においても数学は、英語と並ぶ最重要科目の1つです。学校以外の学習ツール(学習塾や添削教材など)においても、数学を採っている人は多いと思います。
まるで一種のアレルギーのように、数学を苦手にしている中高生は多いですね。かく言う僕も数学はとても苦手でした。
しかし裏を返せば、数学が得意になればライバルたちに差をつけることができると言うことです。今回は数学の学習法について書いてみます。
まず、数学にひらめきやセンスは必要ありません。僕が話す「数学」とは高校までで習う数学なので、ここまでのレベルの問題を解くのにセンスは必要ありません。
言ってしまえば、数学も暗記系科目です。自分が記憶した解法のパターンを、答案に再現することで正解と判定されます。
ただ他の科目と異なるのは、出題形式や問題の見せ方が無数にあり、全く同じ問題が出る確率が他の科目より少ないということです。
ここで他の科目と少し学習法を変える必要性が出てくるのです。
よく言われるのが「練習問題を解きまくる」といった類の学習法。たくさん練習することによって慣れていくというものです。この学習法が提唱されること自体、数学が暗記科目であることの何よりの証明です。
しかし僕は、ただ解きまくるだけでは少し効率が悪いと思っています。練習問題を解く前に公式の紹介、例題の解説を読んだり聞いたりすると思いますが、それと練習問題を紐付けで覚えていくととても理解が深まります。そして、理想は3日おきに復習すること。この際の復習は実際に計算まではしなくてもよく、解法の確認まででも大丈夫です。実際に計算までやってしまうと時間もかかるでしょうし、効率的ではありません。淀みなく解法が出てきたら◎、2〜3秒程度考えて解法が導き出せたら◯、解説を読んで理解できたら△、全くわからなかったら×といったかんじで自分の理解度と日付を記録しておきます。
試験勉強を2週間前から取り組むとして、3日おきに復習したら4回は復習できます。そして4回目は、時間も意識しながら実際に問題を解いてみます。
数学では、特に簡単な問題から解いていくのが大切です。簡単な問題の繰り返しが、少し複雑な問題の基礎固めに最適な場合が多いからです。苦労してなんとか解ける問題はそんなに何度も繰り返せるものでもないし、最初に手をつけてしまうと疲れてしまいます。全く解けない難しい問題だと、結局「難しい」ということだけが記憶されてしまい、全く勉強になっていない場合があります。
不思議なもので、簡単な問題を徹底的に反復し、どの公式と、どの解法と関連性があるのかまで把握するレベルになると、思っているより多くの応用問題を解くことができます。難関大学に合格するような受験生がメインで使っている問題集や参考書が、教科書レベルの基礎問題を扱っているものである割合は驚くほど高いです。そのぶん予想以上に反復していますけどね。
結論づけると、簡単な問題を深く理解して解き進めていく。特に公式との関連づけはしっかりする。
スポーツと同じで、基礎のやりこみが大切だと思います。数学が苦手な人は、ぜひ一度試してみてください。