中学1・2年〜習慣づけ〜#50
前回の記事で、難関大学に現役合格を果たした人たちの1つの生活パターンを紹介しました。
ご覧になった中学生は「こんなに勉強するんだ…。」と思ったかもしれません。
では彼らが中学生のときはどうだったのでしょうか。
確かに彼らの中には中高一貫校の出身者も多く、当時からしっかり勉強している人もいたのですが、意外と「まったく勉強していなかった」「勉強したのは宿題と定期試験前くらいだった」と答えている人もちらほらみられました。まぁそれは極端な例だとしても、1日の平均勉強時間が30分程度の人もたくさんいます。
ただし、彼らに共通しているのは「毎日何かしらの勉強はしている」ということ。先ほどのような返答をしている人もよくよく聞いてみればバスの中で英単語を覚えていたり、見たいテレビ番組の合間に教科書を開いたりしていました。「勉強している」という意識がないままに何かしらの予習、復習につなげていたことになります。
あとは「いま、何の勉強をしているのか」を徹底的に明確にしているのも共通しているところだと言えます。数学であればどの公式、どの解法を利用して解くとか、歴史であれば時代背景をしっかり読むとか、習うことが何につながっているのかを理解したうえで覚えていきます。先にあげた歴史の話を例にすると、一見年号と事件だけを覚えていった方が記憶することは少ないように見えますが、当時の世相や流行、それまでの経緯などをつかんでおいた方が知識を整理することができ、結果スムーズにたくさん覚えることができるのです。クローゼットの中に何でも詰め込んでしまうのと、カラーボックスなどの収納用具を利用して整理してしまっていくのと、どちらが必要なものを取り出しやすいかという話に似ています。
工夫は他にもいろいろとあるのですが、結論として難関大学に合格する人の中学時代は長時間勉強が必須ではないようです。毎日少しずつでも知識を増やし、整理していく。これくらいならできるという人も多いのではないでしょうか。
少しでも興味があるようならば、諦めるよりは試してみる価値は十分にあります。