小学生・高校生の学習法#8
多くの地域で自粛が解除されはじめ、需要はもはやないかもしれませんが最後に小学生と高校生の学習法について書いてみます。
まず小学生の頃の遅れは、その気になれば中学で挽回可能だということを頭の片隅にでもおいておくとよいでしょう。難関私学や国立中学、中高一貫校の受験を希望される方を除けばわからない単元があってもそこまで気にする必要はありません。
ただ、しっかり取り組んでおけば中学校の学習にかなり有利になるものはあります。
それは何かというと、まず第一に漢字の読み書き。その次に文章を読む力です。いわゆる読解力ですね。3番目にいわゆる四則計算。たし算、ひき算、かけ算、わり算。そして分数と続きます。
今、会話する機会が激減していると思われますので、特に低学年はたくさん本を読むことが大切です。これはなにも難しい本を読まなくてはならないわけではなく、漫画でも絵本でもかまいません。漫画は漢字にはふりがながついているので、漢字の読みの学習にはうってつけです。学習という概念からは少し離れてしまいますが、友人や親戚などと電話はビデオ通話などで会話することもよいと思います。
高校生になるとかなり専門性が高くなり、偏差値ごとに学習内容やレベルが大きく異なるので難しいのですが、大学受験を念頭に置く人はスタディサプリを最大限に活用しましょう。東進のサイトには高校生向けに「今とっている講義を精一杯やりましょう」というメッセージが掲載されていました。この時に大切なのは自分なりにアレンジをしないこと。指定されているやり方で進めていくのが1番効果的な方法です。ただし、今までに自分なりの方法を見つけ、それで成績が向上している人はそのやり方を貫いてください。何をしたらわからないという人はとにかくひたすら英単語を覚えてください。入試制度が変わる年度ではありますが、要求される学力は大きく変わりません。スポーツ推薦を目指す高3生は特に、しっかり英語を勉強しておいて損はありません。2年生までに実績を積んでいる選手にはこれは当てはまりませんが、多くは3年生で大きく成績の積み上げを狙っていたはずなので、その機会が奪われた今、とにかく英語を勉強しましょう。
2年生までに実積をじゅうぶん積んでいる選手に関しては、今までの自分の成功体験や失敗から学んだことを作文にする練習をしましょう。言わずもがな、これは小論文対策につながります。原稿用紙の使用方法なども確認しておきましょう。意外と多いのが、マスから文字をはみ出す人。これは学校や学部によっては減点対象になりますので注意して書くようにする方が無難です。普段から気をつけて書かないと、当日だけ気をつければ良いと思っている人は当日も失敗するというのは実績を積んでいるアスリートなら理解してくれるはずです。
今回は年代別に学習法を書いてみました。この自粛期間があけたとしても、その後の自学自習に参考になる内容ではないかと思っています。
自らがのぞむ進路に歩を進めることができるように、今できることを精一杯取り組んでください。