中学2年生の学習法#5
よく「中だるみの2年生」などと言われますが、良くも悪くも大きく学力差が開くのがこの2年生の時期。逆転も可能であると同時に、大きく学力を落とす危険性もはらんでいます。
2年生のこのタイミングでとるべき学習法は、とにかく復習に尽きます。1年生の学習内容は、前年度までの小学生の学習内容とは比較にならないほどの深さ、広さがあります。学年トップ10に入るレベルの生徒でも完全とは程遠いということも珍しくありません。特に理科の音と光の単元は受験生でも苦労する人の多い難関単元です。まずは予習というよりはしっかりと復習し、いつの日かやってくる未習内容に備えておくのが良い方法です。
先の記事で数学の予習は難しいと書きましたが、中学の数学は1年前の同時期に習った内容の発展というリズムでカリキュラムが組まれているので、中学2年生の最初に習うのは1年生時に習った正負の数や文字式に類似した計算になります。ただし、1年生の学習内容の最終単元にあたる資料の活用が残っている場合はもしかしたらそちらを学習するかもしれません。こちらに関しては数学では珍しい予習可能な単元です。覚える言葉が多い単元なので、暗記しておくと授業の理解がかなり進みます。余力のある人はメジアンは最頻値、モードが中央値だと関連づけて覚えるとよいでしょう。有効数字に関しては目標が平均点なら覚える必要はありません。80点以上が目標ならば理解しないといけない単元ではありますが、これは授業で教えてもらう方が効率的です。
英語に関しては単語を覚えましょう。覚えることができた英単語が増えれば増えるほど、定期テストの点数に直結します。また英単語に関しては模擬テストや実力テストにもつながるので、ある意味必須条件であるといえます。
1年生のとき、試験で思うように得点できなかった人にとってはこの期間は一発逆転可能なチャンスです。多くの都道府県では5月いっぱいまでは通学はしないということになっていると思います。残り2週間くらいありますので、本気でやれば十分実力はつきます。2年生で挽回を目指す人は、参考にしてみてください。