大宮立志塾  埼玉県さいたま市(大宮・浦和)の柔道クラブ

 生徒それぞれの目標に応じて指導、大会にも積極的に参加しています

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大宮立志塾 活動日誌

ノートの取り方#40

参考文献

太田あや著「東大合格生のノートは必ず美しい」

仕事の教科書編集部編「手帳&ノート整理術」

東京大学・学習効率研究会編著「中高一貫校卒の東大生60人が教える中学生の勉強法」

 

現在はタブレットPC等が普及してきてはいますが、それでもやはり紙のノートは学習していく上でなくならないのではないかと思っています。

 

テストで好成績を取る人で、ノートを上手に活用して勉強している人はかなりの割合で存在します。今回は講義におけるノートの取り方に絞り、読んだ本の共通項的な内容をまとめていきます。

 

まずノートは、授業の再現をするためのものでなくてはなりません。あとから見返した時に、授業で教わったことが思い出されるようにします。ノートを取ることは、目的ではなく手段。ノートを見れば他人に授業を再現してあげられるレベルになれば完璧です。自分の言葉で言い換えることができるようになれば、その授業の内容はかなり理解が進んでいると言ってもいいでしょう。授業中はわかっていたのに、家に帰って同じ問題を見た時に手がつけられないという経験をした人もいるかと思いますが、まさにノートはそういう時のために取っておくものです。

 

次に、特に社会などでは有効なのですが、相関関係や因果関係がわかるように書きます。なぜその事柄が起こるのか、順番はどうなのか、このあたりをしっかり整理します。東大生のノートには→が多く登場するのも特徴の1つです。矢印や吹き出しを活用し、事象における関連づけをしていきます。

 

1つの事象を個別で覚えるよりも、いろいろな関係性とつなげて覚えた方が定着するというのはカーネギーメロン大学の行った実験で実証されています。授業中に先生が話した雑談とセットで記憶するような人もみられました。

 

あとは使い方として、字を丁寧に書くというのも無視できません。決して綺麗な字ばかりではないのですが、自分が読み返すことを想定しているので丁寧に書き綴られています。文頭をそろえる、たっぷり余白をとってゆったりと書く、資料やデータはコピーをとる(手書きしない)、単元ごとなど、区切りのよいところでノートのページを変えるなども共通してみられる特徴でした。

 

自分のウィークポイントが凝縮されていたり、その日の講義の内容が自分の言葉で書かれている唯一の参考書となるノート。ノートをうまく活用することが成績向上の最短ルートの1つです。先生が板書したことだけを書き写すのがノートの役割ではありません。仮に講義の内容を忘れてしまったとしても、ノートを見返すと思い出すことができる。成績が上がらなくて苦しんでいる人は、この部分を意識してノートを作ってみるのも1つの手段かもしれません。

2020年08月01日 18:37

中国の教育#39

先の記事で、アジア第1位の大学は清華大学であると書きました。そして第2位は北京大学がランキングされ、中国では「清北」と呼ばれているそうです。日本で東大・京大と並び称されるのと似ていますね。

 

清華大学は、基本的には全寮制です。そして広大な敷地内からほとんど外に出ることなく学生生活を送ります。敷地内にはスポーツ施設や図書館は当然のこと、病院や警察、食堂やコンビニなどの生活に必要な施設が全て揃っています。それだけではなく工場や美術館なども存在し、外に出る必要がないくらい施設がそろっています。

 

日本でいうところのセンター試験(大学入学共通テスト)は年間900万人を超える人が受験し、清華大学に入学できるのは3,000人程度ということです。相当に狭き門であることは間違いありません。留学生を積極的に受け入れているのも特徴の1つです。そして中国の学力の高い大学に進学した人は、基本的には大学院に進学するそうです。日本と比較して、圧倒的に大学入学後の勉強量が違います。日本は高偏差値の大学に入学した段階で能力を証明したことになり、かなり緩やかに学生生活送る人がほとんどです。中国では研究した成果や修士課程、博士課程に進んだことがしっかり評価される風潮があります。清華大学や北京大学を卒業した人は、海外企業で約2年くらい働いてから中国に帰ってくる流れができているとのことです。ここからも海外の良いところを取り入れようとする姿勢がみえますね。

 

中国で現在、注目されているのはEd Techと言われるシステム。Edとはeducation、すなわち教育に力を入れています。ちなみにEd Techとはeducational technologyの省略形からきています。

 

オンライン学習システムを積極的に取り入れ、作業帮と言われる学年別の動画配信授業があったり、猿輔導というWeChatのようなものを使用した双方向性のサービスが浸透しているそうです。広大な領土をもつ中国だからこそ、先んじてこういうものが発達していったと言われています。

 

当然日本にも良いところがあり、エンターテイメントなどは世界に多くのファンを抱えています。そして学力偏重の社会は大きな歪みを生みました。それではいけないと考えた結果「ゆとり教育」という言葉ができ、競争から離脱することを選んだ時代もありました。しかし今になって、ゆとり世代の人を別の世代の人間が見ると「あの人はゆとりだから」なんて言われることが多いですよね。仕事ができない人間の代名詞として「ゆとり」という言葉は使われています。そして現在、学習指導要領は改定を加えてまたかつてのような教育を、「脱ゆとり」を謳っています。

 

これを機に、明治維新の頃に戻って、海外から良いものを取り入れる真摯な姿勢が必要なのではないか。そして取り入れたものを、さらに便利に加工するのは日本人の得意技の1つです。ここを伸ばしていくべきではないか。

 

世界が今まで経験したことないような大変な事態になっている今だからこそ、大きく変革するいい機会なのではないか。僕はそう思います。

 

2020年07月30日 14:13

アジアの雄・中国#38

アジア第1位は、もう既に日本ではない

 

なんとなくイメージしている人はいるかと思いますが、果たして現実味を感じている日本人はいったいどのくらいいるのでしょうか?

 

日本は近年、好景気であるとずっと言われてきました。戦後最大を更新するかもしれないとか、アベノミクス大成功だとか、日本が元気であるという報道を散々してきました。日本人はたくさんお金を稼いでいる、だから少しばかり増税しましょう、という流れであったはずです。

 

しかし、これを体感していた方って、果たして国民全体のどのくらいいたのでしょうか。半数くらいの方は感じていたのでしょうか?僕の周囲には、そんな方は1人もいませんでした。もちろん僕も好景気なんて微塵も感じることができませんでした。

 

そして最近政府が発表した経済観測によると、「日本の好景気は2018年には終わっていた」というのです。そして東京五輪後は、今より悪くなるのは避けられないという報道がされています。

 

これで本当に、アジア第1位なんて言えるのでしょうか。僕は胸を張って言うことなどできません。

 

現在アジア第1位の大学は、中国の清華大学です。日本が誇る東京大学は、第7位に位置しています。東大がアジア第1位の大学だったのは、2015年にまで遡ります。ちなみに第2位は北京大学、第4位に香港大学が続きます。世界有数の投資家であるビル・ロジャーズは、清華大学が近い将来世界第1位の大学になるだろうと予言しています。また、中国に積極的に投資していくとも宣言しています。

 

2008年に開催された北京五輪で世界中のインバウンドを受け、その影響で景気がいいと思っていた人も多いと思います。僕もその1人でした。しかし、決してそうではなかったのです。今やあらゆるシーンで中国は世界トップクラスの実力を持っています。

 

かつては中国の小さな漁村であった深圳が1980年に中国初の経済特区になり、今では香港を超え、秋葉原の30倍と言われる電子街となっています。さらには街全体がキャッシュレス、街を走る車のほとんどが電気自動車です。日本のような無機質なものではなく、個性豊かな超高層ビルが並び、街路樹も整備されているせいかとても空気も綺麗だそうです。

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アジア第1位は、もうすでに日本ではない。

しかもおそらく、中国は既に日本など相手にしていないと思われます。ちなみに東大が2015年までアジア第1位だったと書きましたが、その後3年間トップの座にすわったのはシンガポール国立大学です。後日シンガポールのことについても記事にしますが、こちらもかなり進んでいます。かつてはヨーロッパのブランドがアジアに進出する時は東京に出店していたのですが、今やシンガポールにまず進出するという流れになっているようです。

 

日本は今後、どういう舵取りをしていくのか。待ったなしの難しい局面に立たされていると僕は考えています。このままでは、おそらくただの小国に成り下がってしまうでしょう。

 

2020年07月28日 15:55

柔道漫画「帯をギュッとね!」#37

河合克敏作・小学館

週刊少年サンデーにて1989年〜1995年連載

 

2020年7月25日は、東京五輪・柔道競技初日でした。日本第1号の金メダルは誰になるのか!みたいな話題で盛り上がること間違いなしの日になるはずでした。

 

しかし現在、スポーツの取り巻く環境は非常に厳しく、世界中から人が集まる五輪開催への道はまだまだ険しいと言わざるをえません。

 

スポーツの中でも、とりわけ柔道は厳しい部類に分けられています。新年度になり、新しく柔道を始めた人って、全国でいったいどのくらいいるのでしょう。公立中学校などでは新入部員ゼロも珍しくないようです。

 

仕事柄、たくさんの10代の人と話す機会があるのですが、漫画をきっかけにその競技を始めたという人も結構多いです。漫画か、その競技を何かの映像媒体で観たか、両親が経験者だったか、おおよそこの3つに集約されています。

 

大会がない今、映像というのはなかなか期待できない。五輪開催日であった今だからこそ、柔道漫画の紹介をすべきだと思いました。

 

中でも柔道未経験者が読みやすいのはなんと言っても帯をギュッとね、通称「帯ギュ」です。昇段審査の時にたまたま出会った5人(マネージャー含め7人)がたまたま同じ高校に入り、柔道部を創部するところからスタートします。それぞれに個性のあるキャラクターで、おそらく誰か1人くらいは「この人の柔道スタイルが好き」というお気に入りが見つかるはずです。新興チームだからこその上級生との上下関係や軋轢のない、全体的にとても爽やかな構成となっています。

 

作者の父が柔道5段を持っているとのことで、技術の描写や柔道界の内情などは結構現実的だったりします。警察関係者が柔道を指導していたり、高校生が警察の柔道部に出稽古に行く場面などは「こういう人いたなぁ」とか「おれもやったなぁ」なんて思う人も多いのではないでしょうか。ちなみに浜名湖高校の柔道部員ほど意識や能力がなかった僕は警察の柔道部に練習に行っても粘ったり技が決まりかけたりすることは全くありませんでした。試合で少しずつ結果が出始め、「強くなってるのかなぁ…?」と思ったくらいです。

 

作中には実際に活躍していた選手がモデルであると考えられるキャラクターや学校も存在していたりして、それが誰なのかを探すのも楽しいです。後半から女子柔道の話が出てくるのですが、高校生の中でも突出した選手が一気に世界まで駆け上がる様子は現代の素根輝選手や阿部詩選手を連想させますね。

 

全てを読んでいるわけではないので、他にも魅力ある作品はあるのでしょうが、僕が読んだ作品の中では初心者ならば「帯ギュ」一択です。ちなみに僕は少なくとも50回以上は読み返しています。大人が読んでも面白いはずなので、興味がある方は是非ご一読ください。

2020年07月25日 12:41

夏休みの学習法(読書編)#36

今回は期間が短いので、お薦めするかどうか迷ったのですが、やはり夏休み、科目とは関係ない勉強の1つくらいはしてほしいところです。

 

今年は外出することが難しいので、そうなると自宅等でできることになります。

 

そこでぜひお薦めしたいのが読書です。「なんだ、読書かよ」と思った中高生もいるかと思います。

 

僕は漫画も立派な読書だと思っていて、本を読むことが苦手な人は特に漫画を読むべきです。学習にちなんだ漫画もたくさん出ていて、高学歴の人も歴史漫画や源氏物語の漫画版「あさきゆめみし」で全体像をつかんだ人はかなり多いです。

 

そういう学習系の漫画もいいのですが、全く関係のない漫画、例えばスポーツ漫画や冒険ものなんかも学習系の漫画と同じくらいの価値があると思います。有名なアスリートも漫画に影響を受けているという人は多く、それは即ち漫画には自分の人生を変えるほどの影響力を持ったものもあるということです。「キャプテン翼」がなければ中田英寿さんはいなかったかもしれないし、「YAWARA!」がなければ女子柔道部が普通の公立中学校にも存在することにはならなかったかもしれません。漫画には世界を変える力がある。僕はそう思います。

 

バスケ漫画の「スラムダンク」、バレー漫画の「ハイキュー!」、アメフト漫画の「アイシールド21」やロードバイクを漫画にした「弱虫ペダル」なんかは画も綺麗だし、ストーリー性もあり何回でも読み返したくなる漫画です。

 

僕がお薦めする1冊としては、池上彰さんが書いた「14歳からのお金の話」という本です。4コマ漫画プラス解説という読みやすい構成になっていて、文体もやわらかくて中学生でも十分に読める本です。きちんと原因と結果にまで解説を加えているのでとても勉強になる1冊です。お金の勉強って学校や塾では教えてくれないので、これを機に少し学んでおいてもよいのではないでしょうか。僕も中学生の頃に、この手の本に出会いたかったです。

 

電子書籍でも購入可能ですし、Amazonではほとんどの本を取り扱っています。今だからこそ、自分の知っている世界を少しでも拡げることをしてもらいたいと思います。

2020年07月23日 11:57

夏休みの学習法(全体編)#35

もうすぐ夏休みがやってきます。今年は短期間とはいえ、やはりまとまった時間が取れる時期であることは間違いないわけで、休み以降のテスト結果に大きな影響を与えます。

 

今回は全員に共通する、基本的な内容について書いてみます。

 

当たり前といえば当たり前のことしか書いていませんので、「もう知ってるよ!」という方については申し訳ございません。

 

まずは、出された宿題プラスアルファでトータル何時間くらい学習するか目標を設定します。「勉強できる時に勉強する」では、ほぼ確実に勉強しません。これはアスリートにとってはトレーニングに置き換えても問題ありません。今回は夏休みが2週間程度という中高生が多いと思うので、まだ計算が立ちやすいはずです。学校課題の量がどんなものかが今年はかなり学校によって開きがあるのですが、中学1、2年生なら3×14日で42時間、3年生や高校1、2年生なら5×14日で70時間くらいが1つの目安になるでしょうか。高校3年生は希望進学先によって大きく異なるので割愛します。

 

そして次に、環境を整えることです。「勉強するためだけのスペース」を可能な範囲で作り上げます。図書館や自習スペースを使用できるならそれも1つの手ですし、外出を控えないといけないこのご時世ですので、自宅にそのようなスペースが作れるなら作りましょう。この時に大切なのはパソコンやスマートフォン、テレビといった「情報と接続可能な機器」をその空間からは排除します。あるアメリカの大学の研究で、ランダムな学力を持つ高校生100人を50人ずつの2つのグループに分け、パソコンとスマートフォンのある部屋とない部屋でどのくらいの時間一気に勉強するかを実験したところ、ある部屋では2分だったのに対し、ない部屋では20分だったという結果が出ています。ある部屋で勉強している人はFacebookの通知やスマートフォンからのメール音が鳴ったりするのが気になってしまったようです。日本でいうとLINEということになるでしょう。いったん外部の情報から遮断するというのは研究職の方もよく使う手です。

 

目標のトータル時間は決まった。環境も整えたという人は、1日ごとのおおまかなスケジュールを決めていきましょう。だいたい何時くらいから勉強していくかを落としこんでいくわけです。これは多少ゆるめに設定しつつ、絶対に目標としている時間は切らないようにします。ただしこの日は1時間だったけれど、次の日は5時間やるといった日ごとの時間変動は大丈夫です。やるべきことを明確に設定できている人は、その時間内に何をどこまで勉強するのかを決めておくといいです。ここで大切なのは、長くても1時間以上は同じ科目をやらないようにします。集中している時や、好きな科目は長時間やっても平気かとは思いますが、そこはあえて次の科目に取り組みます。こうすることで学習時間のバランスを図ります。可能ならば3時間連続ではなく、バラバラに1時間を3セットにする方が続けやすいですね。

 

もっと学習習慣の身についている人は、時間の長さで学習量を設定しないようですが、今回はあくまで学習現場に身を置く者として、一般的な中高生を対象に話をすすめてきました。ちなみに今日の話を実践するにあたり、これで1日使ってもいいくらい大切なことです。

 

この夏で学力を伸ばしたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

2020年07月21日 17:58

テスト後にやるべきこと#34

この時期、定期テストが終わった中高生も多いのではないでしょうか。もしかしたらまっただ中という方もいるかもしれませんね。

 

今回はテストが終わった後にやるべきことを書きたいと思います。

 

結論から先に書くと、解き直しの1択です。それも2回見直します。

 

まず1回目は、間違えた問題の解き直し。これは説明するまでもないかもしれませんが、時間がなくてわからなかったのか、そもそも解けなかったとか、焦ってしまってミスをしたのかの3段階くらいに自分なりに判定します。そもそもわからなかった問題に関しては可能な限りできるようにしておきます。

 

この「可能な限り」というのがポイントで、テスト問題の中には明らかにその年代では解くことが非常に難しい問題が存在することがあります。特に数学、理科に多い傾向があります。作成者の中には「満点を取らせない」という目的でそういう問題を意図して出題する人がいるようです。ハッキリ言って、そんな問題解く必要ありません。ほとんどの場合そんな問題はその場限りで、今後の学習に役立つことはほとんどありません。作成者のエゴというかなんというか、よくわからないプライドであることが多いです。

 

ただし教科書や問題集に掲載されている問題は解けるようにしておく必要があります。答案は自分の弱点がハッキリとわかる絶好の教材です。次回以降の目標点を定め、少なくとも再度同じテスト問題を解いたらその点に到達するようにしておくといいです。

 

そして2回目の見直しは、問題を解きません。解くのではなくて、問題の構成をチェックします。問題数、単元、回答形式(選択問題か記述問題かなど)をデータ化しておきます。

検定試験においては、出題形式はほとんど変わりません。そして定期テストについてですが、その多くは学校の先生によって作成されます。しかしながら「テスト作成の時間」を別枠で与えられている先生は少なく、そのほとんどは通常の業務にプラスで作成しなければなりません。同じ人間が、しかも時間のない中で作成するためどうしても出題傾向は似通ってきます。ここに気がつくことができれば、かなり効率的に学習することが可能です。

 

試験が終わり、ほっとする気持ちもよくわかります。しかし、あと少しだけ、延長戦のつもりで解き直しを行う。これが次回につなげるためのひと手間であり、そして実はもっとも効率的な学習法となります。

 

次回のテストで目標点を達成したい人は、ぜひチャレンジしてみてください。

2020年07月18日 20:12

偉人伝 ラリー・ペイジ②#33

さて、僅か2年で検索シェア世界第1位となったGoogle。ちなみに日本で検索することを「ぐぐる」というようですが、アメリカでは現在googleという言葉は「検索する」という動詞として認定されているようです。日本人はこの事実を知っていて「ぐぐる」と言い始めたのでしょうか。なんだかとても気になってしまいました。

 

しかしながら検索業界ては世界1位でも、この段階では決して利益率の高いビジネスとは言えませんでした。

 

そこで多額の融資を受けようとしたのですが、「若すぎるから」という理由で融資を見送られます。そういうことならと当時40代半ばであったエリック・シュミットにCEOを譲り、自身は新事業開発へと着手し続けていくのです。ペイジ、セルゲイ・ブリン、そしてシュミットという三頭体制がここに誕生します。

 

このシュミットとの出会いがとても面白く、バーニングマンというお祭りへの参加が共通の趣味で出会いました。バーニングマンとは一言で言えば「何でもあり」という祭りで、GIVE&GIVE&GIVEという精神のもとで開催される奇祭として知られています。条件としては、お金が使えないこと。人に与えまくるという、なんとも言えない世界観の祭りです。

Googleのロゴが記念日等でデザイン変更されたものをdoodleと呼ぶそうですが、これの記念すべき1つ目はこのバーニングマンのものだそうです。「バーニングマンに参加しているので対応は後日になります」という意味が込められていたそうです。

 

少しバーニングマンの説明が長くなりましたが、話を戻します。

 

おそらくたくさんの人が使っているgmail。当時のフリーメールは1か月間以上受信メールを保存することができませんでした。そんな時に一気に期限なしで1GBを提供。これは当時のMicrosoftの500倍、Yahooの250倍に相当します。

 

そして何より、地図業界とのコラボレーションがGoogleの地位を不動のものにしました。「地図を制す者は戦争を制す」という言葉があります。まさにGoogleは最強の武器を手に入れました。地図×検索がいかに便利かは現代人なら理解することは容易であると思います。

 

その後動画大手のYouTube、そしてスマートフォン販売業者であるAndroidをも傘下に収め、プラットフォームとして不動の地位を築き上げました。ちなみにgmailはsparrow、Google  mapやGoogle earthはキーホールという会社とのM&Aにより実現した新規事業でした。

 

そしてペイジ38歳になった時、「もう後継人はいらない」というシュミットの言葉とともにペイジはGoogle社のCEOに復帰します。その後Googleをも傘下におさめ、HD化するために株式会社alphabetを設立。最高責任者に就任します。

 

まさに最強。失敗らしい失敗が全くみえないラリー・ペイジ。近年では空飛ぶ車や医療業界に興味を示していると言われています。

 

世界の人々を世界とつなげたいという思いで設立されたGoogle社ですが、その設立者自身であるペイジの私生活は謎に包まれ、ほとんどのことがよくわかっていません。カリブ海の島を保有し、そこに住んでいるらしいというくらいしか我々には知ることができません。公の場にも現在ほとんど登場することのないペイジ。まだまだ新しいことを考えているのやもしれません。およそ誰もが到達し得ない境地にいるラリー・ペイジ。今度はどんな分野で我々を驚かせてくれるのでしょうか。

 

その時がくるのを、僕は楽しみにしています。そしてペイジが与えてくれるサービスを最大限に活かし、自らの生活を楽しいものにしていきたいと思います。

2020年07月16日 12:16

スポーツのチカラ#32

ラリー・ペイジの続編を待たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、その前にこちらを書いておきたいと思いました。

 

今回の新型ウイルスの騒動は、世界中を混乱に陥れ、予定されていたスポーツと平和の祭典であり、しかも我が母国日本で開催される東京五輪の延期にまで発展しました。

 

多くのスポーツは身体接触を避けられない。ましてや僕が身を置いている柔道など濃厚接触を避けられない競技。このままスポーツは衰退してしまうのだろうか?そんな危惧さえ抱かざるを得ない状況に、絶望感を感じなかったらと言えば嘘になります。「柔道」という競技そのものが消滅してしまうのではないか?真剣に、そんなことを考えたりしていました。

 

しかし、スポーツにしか表現できない魅力は確実にあります。超えられなかった壁を越えたときに成長を感じ、頑張っても簡単に超えられない目標に悔しさを覚え、トップアスリートのスーパープレイに感動する。いわば非日常の世界を最も身近に与えてくれる。これがスポーツの醍醐味ではないか。五輪を見て感動し、生きる気力をもらったという人間もたくさん聞きます。

 

「しないことの正義」よりも「できる可能性を探る」ということが大切なのではないか。当然今までのようにとはいかないけれど、可能性を鎖してしまうと前進はありえない。

 

サッカーや野球などは小学生レベルでも試合が再開されたようです。柔道はまだまだ簡単にはいかないでしょうが、僕自身も常に可能性を模索していきたいと思います。

 

2020年07月14日 14:06

偉人伝 ラリー・ペイジ①#31

「天才」という称号が世界に1人しか与えられないとしたら、今ならこの人物にこそふさわしい。そう思いました。

 

Googleの創業者にして、謎の多い人物であるラリー・ペイジ。大学で人工知能を研究する父と、同じく大学でプログラミングを教える母の間に生まれました。生まれながらのサラブレッドです。

 

その才能は、早くも6歳の時に片鱗を見せ、パソコンを使ってタイピングをしていたと言います。手書きでプリントを作成するのが当たり前だった時代に課題をプリントアウトして提出していたため、先生が面食らったというような逸話も残っています。

 

そして12歳の時にニコラ・テスラの人生を知って涙します。「どんなに偉大な発明も、多くの人に知られなければ意味がない」というのがその理由で、ここからペイジはビジネスにも視点を持つようになります。ニコラ・テスラとは時代を代表するような天才だったにもかかわらず、トーマス・アルバ・エジソンの陰に隠れて不遇の生涯を送った人物です。

 

世界有数の大学であるスタンフォード大学の大学院に進学。しかし在学中に後の相棒となるセルゲイ・ブリンと出会い、修士号を取得後に大学を休学。Google社を設立するのです。この時ペイジ、まだ25歳です。

 

Googleの語源はGoogolという言葉から来ていて、10の100乗という意味です。世の中の人が、膨大な情報に一瞬でつながるようにという想いを込めて名付けたようです。元々「グーゴル社」としようとしてGoogolと登録しようとしたのですが、これの綴りを誤ってGoogleとしてしまったために「グーグル社」が誕生しました。天才でもこんな失敗するんだ、となんだかホッとするエピソードですね。

 

Googleがいかにして巨大企業に成長したか、大きく分けて2つの戦略があったようです。

1つは、検索の正確性を高めるために「リンクが多くされているページに上位性を認める」というもの。これは優秀な論文はたくさん引用されるというところからヒントを得たそうです。

 

そしてもう1つは、Googleを介して検索したら少しだけキックバックする、いわゆるアフィリエイトの仕組みを作ったことです。これは12歳の時に読んだニコラ・テスラの人生から学んだことであるのは想像に難くありません。どんなに優秀なものでも知られなければ意味がない、その信念を感じさせるような発明です。

 

そうやって順調に成長を続け、Google設立わずか2年、ペイジ27歳の時にGoogleは世界ナンバーワンのシェアになります。そしてCEO(最高責任者)の座をエリック・シュミットに譲ってしまうのです。

 

我々日本人の生活にまで深く入り込んでいるGoogleという企業、世界ナンバーワンのシェアを獲得したにもかかわらず、さらなる成長を遂げるのです。

2020年07月11日 11:54

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